講座名変更に伴いホームページを移転しました
http://www.med.niigata-u.ac.jp/mit/
研究室について
平成25年1月にバイオシグナリング研究室がわずか5名でスタートしました。本研究室は、名前こそバイオシグナリングですが、実際に行っている研究テーマはミトコンドリアオートファジー(略してMitophagy:マイトファジー)というミトコンドリア分解機構です。ミトコンドリアは、細胞活動に必要なATPの大部分を産生する重要なオルガネラです。一方でミトコンドリアからは活性酸素が漏れでており、ミトコンドリアの調子が悪いとより多くの活性酸素が出てくることが知られています。活性酸素は細胞に有害ですから、ミトコンドリアが必要以上に多く存在すると活性酸素を放出するばかりで良いことはありません。私たちが研究しているマイトファジーは、余剰に存在するミトコンドリアや調子が悪くなったミトコンドリアを適切に分解することで、ミトコンドリア恒常性を維持する、重要な機構です。
しかしながら、その重要性にも関わらず、これまでマイトファジーはほとんど研究させていませんでした。最近になって非常に注目を浴び、多くの研究者が研究を始めていますが、未だに大部分は解明されていません。私たちは、まだマイトファジーがほとんど注目されていなかった2007年からマイトファジーの研究を行っています。この6年間で、少なくとも出芽酵母では非常に多くの事を解明してきました。しかしながら、出芽酵母で明らかに出来たことが、そのままヒトには当てはまらないことも多く、今では酵母に加えて、線虫、ヒト培養細胞といろいろな生物種でマイトファジーの研究を展開しています。
更新情報
2012 7.01 神吉智丈先生が新潟大学のテニュアトラック教授に就任しました
2013 1.05 新潟大学に研究室を立ち上げました
2013 4.18 ホームページを作成しました
2013 11.22 ホームページ更新 2013年の業績追加